メモ帳

主に乙女ゲーム攻略中のメモとか感想。

プリリズを1ミリも知らない女がヤクザに拉致されてキンプリを観に行った話

きっかけはリア垢でのツイートであった。


わたし
「プリリズ1ミリもわかんないけど俄然キンプリに興味湧いてるからもうだめ」

これに反応をくれたのが、小学校の頃からの友人みかるである。

みかる
「ようこそ…( ◠‿◠ )」

この間わずか十数分であった。

私はここで気づくべきだったのだ。
なぜマジキチスマイル顔文字( ◠‿◠ )を付けていたのかの意味を。

そしてあれよあれよと話は進み、お互い忙しい中でなんとか予定を合わせ新宿バルト9に馳せ参じたのである。

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タイトルに書いた通り、私はプリリズの前知識が全くない。
女の子が歌って踊って多分劇場版とかになると世界とか救うんだろうなーという程度の認識である。
プリキュアやらぴちぴちピッチのようなものだと思っていた。
そんなズブの素人が、キンプリの前評判もほぼ知らない状態で(観に行った人が絶賛しているというのは知っていたので、面白いんだろうなとは思っていたが)、いよいよ60分の映画が始まった。


映画は、かっきー・まえぬ、だーますの3人が演じる「Over the Rainbow(オバレ)」のライブシーンから始まる。
私はかっきー演じる美浜コウジくんの見た目が結構好みで、おお〜ロン毛の子かっこいいな〜さすがこの3人歌上手いな〜などと能天気にプリズムショー(というらしい、初めて知った)を鑑賞していた。
ここまではよかったのだ。


歌と綺麗な作画をぼーっと見つつ数分が経過したころ。
脱いだ。
プリズムスタァの3人が、精神世界?で全裸でファンサをしているのである。
ファンサというのがどんなものであったかの1例を上げると、全裸のまま影分身したコウジくんに、主人公のシンくん(ちなみに彼はプリズムショー初体験という設定だ)ハグされるというようなものだ。
自分でも何を書いているのかさっぱりわからないがまぎれもない事実である、たしかにキンプリ開始数分で分身全裸ハグ(CV柿原徹也)なのだ。意味が分からない?ならキンプリを観に行ってください。

まだ映画は始まって数分しか経っていない。のに、スクリーンに突然全裸である。
わたしは大いに困惑したと同時に笑いをこらえるのに必死になった。

なぜ脱ぐのか。もう意味がわからない。私は一体何の映画を見に来たのだろうか。

ちなみにハグされた当人のシンくん、こんな訳のわからない全裸ショーなのにすっかりプリズムショーの虜になり、ママチャリでE.T.ごっこをした後金髪の男の人に「プリズムショーは好きか?」とスカウトされプリズムスタァ養成学校に入学する。このスピーディーさ、一瞬で虜になる様は、ドラッグ中毒を思い出さずにはいられなかった。

しかも同様のシーンが何回もあるのだ。
踊りながら服がなくなっていったり(野球拳かと思った)、コウジくんの尻からハチミツが出てきたり、もうめちゃくちゃである。
初めは(映画館で爆笑しちゃいけない…)と必死にこらえていたが、隣を見たらみかるも笑っていたので私も我慢せず声を押し殺してだが笑いまくった。



と、私の感想だけを見るとまるで腐女子御用達アニメ全裸以外の見どころがないように思えてしまうが、ところがどっこいストーリーもしっかりある。
特にオバレ結成秘話は途中見ていて苦しいものがあった。
2つの養成学校「エーデルローズ」と「シュワルツローズ」の対立など、見ごたえもありキンプリはインパクトだけじゃないんだなぁと感じた。
え?全裸との温度差がすごすぎる?意味が分からない?ならキンプリを観に行ってください。


映画も終盤にさしかかり、コウジくんはギリシャ神話のシーンでハリウッド行きの銀河鉄道に乗車し旅立っていった。意味が分からない?ならキンプリを観に行ってください。
ママチャリETごっことか、シチュエーションCDとか、呪文料理とか、書ききれていないシーンもあるのだがとりあえず割愛する。意味が分からない?ならキンプリを観に行ってください。
ふう…いい最終回だった…とうっかり伸びなどをしていた矢先である。




突然シュワルツローズ主宰・仁さん(CV三木眞一郎)のいい声が聞こえてきた。
そして顔を上げスクリーンに目をやり、ついには声を押し殺しきれずに吹き出してしまった。

全裸である。

もう一度言いますね。

全裸。

またかよ!!!!!!!!!!!!!!!
最後まで!!!!それ(全裸)かよ!!!!!!!!!!!!!

ビルの上に仁さんとルヰくん(CVしょうたん)の全裸入浴シーン、ビル下の地上に全裸の青年たち、そして「グロリアス!シュワルツ!」のシャウトで映画は終了した。

そして新宿でオムレツを食べながら宗教勧誘(キンプリはいいぞ)を受け、帰路についた。




なんというか、本当に長い1時間だった。
短時間に多くの情報を詰め込まれすぎてかなり混乱し、言語能力が低下しつつある。おかげで「キンプリを見てください」しか言えない体になってしまった。キンプリを見てください。
そんな状態でブログを書いたので文章が支離滅裂で意味不明なのはご容赦願いたい。いや、正気で書いてもあまり変わらないようなきもする。
でもなぜだろう、もう1度見たくなっている自分がいる。
あんなに意味不明のヤバい映画だったのに、もう1度見たくなってしまっている。
みかるが言っていた「キンプリは麻薬」という言葉の意味が分かったような気がする。



最後にもう一言だけ。
キンプリを、見てください。
http://kinpri.com/